
1988年に登場したアウディ・V8の後継モデルとして1994年にデビューした。名前の示すとおりアウディのフラグシップモデルで、Fセグメント(全長5m以上のラージクラス)に属し、メルセデス・ベンツ SクラスやBMW・7シリーズ、ジャガー・XJ、レクサスLSなどをライバルとしている。

駆動方式は、伝統のクワトロシステムフルタイム(4WD)を採用(一時期はFFモデルもあった)。日本へは1995年から導入しているが、知名度や押しの強さなどの点でライバルに一歩劣る ためか販売数は少な目である。

最大の特徴は、オールアルミニウムボディ車であることである。ASF(アウディスペースフレーム)コンセプトの下、オールアルミ製のスペースフレームにアルミパネルを架装するという設計で、全長5mの大柄な車体が軽量化され、走りの良さと省燃費を生み出している。

また、ハイパフォーマンスモデルとして、「S」の名を冠した「S8」がある。 麻生太郎元首相の個人使用の車としても知られている。

2代目(2002年-2010年)D3系は、2003年10月16日 発売。「4.2クワトロ」の1グレード。デザインは先代のキープコンセプトであるが、エッジを立たせシャープな面持ちとなった。エンジンは先代後期型を熟成させ、パワーは335馬力に向上。新たに6速ATを採用している。

2004年 3.7Lエンジン(280馬力)を搭載した「3.7クワトロ」およびロングホイールベース車の「4.2クワトロL」を追加。

2005年 マイナーチェンジ。シングルフレームグリルを新採用。6LのW12エンジン(450馬力)を搭載した「6.0クワトロ」および「6.0クワトロL」を追加。3.7Lエンジンは廃止され、V型6気筒・直噴(FSI)エンジン(260馬力)の「3.2FSIクワトロ」が登場。

2006年 4.2Lエンジンも新設計のFSIエンジン(350馬力)となり「4.2FSIクワトロ」、「4.2FSIクワトロL」となる。「6.0クワトロ」廃止。また、450馬力のV型10気筒エンジンを搭載したS8(2代目)が発売される。

2008年 2度目のマイナーチェンジ。新型A4(B8モデル)と共通デザインのヘッドライトを採用。ヘッドランプ下に並んだLEDは車幅灯である。その他グリルの意匠も新しくなり、12気筒モデルと6/8気筒モデルの差別化が図られた。

3代目(2010年-)D4系は欧州では2009年後半に2010年モデルとして登場。『The Art of Progress (アート・オブ・プログレス:革新の美学)』 と呼ばれるコンセプトにて、エレガントなデザインと傑出したドライビング エクスペリエンスを提供している。

エンジンはガソリン車はV型8気筒 4.2L FSIとV型6気筒 3.0L TFSI、ディーゼル車はV型8気筒 4.2LとV型6気筒 3.0LのTDIのそれぞれ2種類を採用。W型12気筒エンジンは2010年に登場。ATも先代の6速から8速に変更された。

2010年12月15日に発表。同日付で発売(納車は2011年2月以降)。日本仕様はガソリン車のみが導入され、ショートホイルベースは「3.0 TFSI クワトロ」と「4.2 FSI クワトロ」。ロングホイルベースは「L 4.2 FSI クワトロ」の3グレード。

ハンドルは3.0は右のみ。4.2は左・右のいずれかが選択できる。全車に「MMIタッチ」と呼ばれる指先による手書き認証システムが搭載され、ナビゲーションをはじめHDDに収録された楽曲の検索が可能。

アウディとして初めて「ナイトビジョンシステム」と呼ばれる夜間視界補助装置が「アウディプレセンスパッケージ」の一つとしてオプション設定された。

2011年6月7日にW型12気筒 6.3Lエンジンを搭載した「L W12 クワトロ」を発表。同日付で販売された。

先代のD3型では、ショートホイールベースとロングホイールベースの2種類があったが、今回からはロングホイールベースのみの導入となった。

またD3型では初期の頃は左ハンドルのみで右ハンドルは後から追加されたが、D4型からは左右いずれかのハンドルを選択できるようになっている。

トッププレミアムセグメントに位置するアウディA8。駆動方式は伝統のクワトロシステムのフルタイム4WDのみ。グレードは3.0L V型6気筒スーパーチャージャーDOHCを搭載する「A8 3.0TFSIクワトロ」、4.2L V型8気筒DOHC(372馬力 45.4kgm)を搭載する「A8 4.2FSIクワトロ」、ホイールベースを130mm伸ばしたロングボディの「A8 L 4.2FSIクワトロ」、6.3L W型12気筒DOHCエンジン(500馬力 63.7kgm)を搭載した最上級モデル「A8 L W12クワトロ」をラインアップ。

「ASF(アウディ スペース フレーム)」アルミニウムボディにより、軽量で高いボディ剛性と受動安全性を両立。ミッションは、電子制御付きティプトロニック機構付きの8速AT。インフォテイメント機能「MMI」(マルチメディアインターフェイス)は大きく進化を遂げ、音声認識機能や、「MMI タッチ」と名付けられたタッチパッドによる、ひらがなや数字の手書きにより、ナビゲーションシステムでの目的地の入力が可能。

今回、「A8 3.0TFSIクワトロ」の最高出力を(310馬力 44.9kgm)へ、10・15モード走行燃費11.2km/L(JC08モード10.8km/L)へ変更すると共に、価格変更を行った。また、ボディカラーに「グレイシアホワイトメタリック」を追加し全10色(A8 L W12クワトロを除く)。ハンドルは、3.0TFSIクワトロは右のみ、その他は左右ハンドルが選択可能。
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